初めて買ったメンズ日傘を、心の中の「かまきりりゅうじ」はどう受け止めたか

四季

四季の中でダントツに夏が好きです。じりじりとした夏の日差しに照らされると、「おう、あついぜ おれはげんきだぜ」と心の中に眠っていた「かまきりりゅうじ」(同世代の方には国語の教科書でもおなじみ。くどうなおこ『のはらうた』より)が目を覚まし、意味もなく燃えてきます。心の中のかまきりりゅうじが目覚めると、ハードボイルドな気持ちになり、日差しに目を細め、渋い表情を作ってしまう自分がいます。ちゃんと渋くなっているかはさておき。。。

しかし、そんな自分にとっても近年のじりじりはちょっと度が過ぎる。誇張なく、字義通りに身を焦がしてくる感覚がある日差しは、どう考えても肌にいいとは思えません。そして決意したのです、「メンズ日傘を買おう」と。

さて、決意はしたもののメンズ日傘はいったいどこに売っているのか。職場の最寄りの商業施設と商店街に傘屋がないか検索してみたものの、意外と出てきません。百貨店に行けばあるんでしょうが最寄りにない…。悩んだ末にそういえば蔦屋書店に置いてたかも…と思い至って電話してみたところ、折りたたみならメンズ用の日傘もありますという返答。それならばと赴いてさっそく購入したのが以下の商品です。

IZA Type:LIGHT&SLIM

  • メーカー:Wpc.
  • 値段:¥4,620
  • カラー:ベージュ

(IZAサイトより)

気に入っているところ

シンプルなデザインでおじさんが持っても違和感ないです。夏にブラックやネイビーだと重い感じがするのでグレーあたりが良かったのですが、在庫はホワイトとベージュのみだったのでベージュを選びました。ベージュだとちょっとおばさんっぽい感じがするかな?とも思いましたが、裏地のネイビーがアクセントになっているのとポリエステルの素材感が相まって、全然気になりませんでした。男性が日傘を買うのを躊躇する理由の一つは、「なんかちょっと恥ずかしい」だと思いますが、だからこそ気に入ったデザインのものを使う、というのは大事なポイントだと思います。

そして、何といっても軽い。IZAシリーズの中でも最軽量の190gなので、カバンに忍ばせても全然負担がありません。他の商品(220g、300g)も手にとって確認しましたが、やっぱり圧倒的に持った時の重みがない印象でした。サムネで比較対象としてプレステのコントローラーを置いてみましたが、コントローラーよりも少し大きいくらいで、体感ではコントローラーより軽いです。

外出時は必ず持ち歩かなくてはいけないことを考えると軽さを重視したかったので、その点はとても気に入っています。

注意点

190gという軽量化の代償として、骨組みはかなり弱めです。少し風が吹いただけで裏返ってしまうので、風がある場所での使用はかなり厳しいと思います。折りたたみで4620円というのは自分の中ではちょっとお高めなので、すぐ壊れてしまったらちょっと凹みます。あくまで風一つない炎天下の中で日よけに使うという本質に特化した商品だと認識して使うのが良さそうです。弱さが気になったり、雨の日も使いたいという方は、IZAシリーズならほかのものの方が良いと思います。

ちなみに、あらためてよく見まわしてみたところ、日傘は近所のドラッグストア(マツモトキヨシ&スギ薬局)にも置いてありました。コンビニにもあるかと探してみましたが、最寄りのファミリーマート&セブンイレブンには置いてありませんでした。ということで、とにかく今すぐほしい、という場合はドラッグストアが良さそうです。そして、近いうちにコンビニでPBの日傘が商品化されそうな気もします。

心の中のかまきりりゅうじの反応

要はただの日傘を使ってみた自分の感想ですが、日傘があるからといって日陰に入ったような清涼感があるわけではありません。単純に日差しのじりじりとした熱さ(暑さではなく)がカットされるだけなので、暑いのは暑いです。ただ、もちろん日差しのじりじりがないだけで、皮膚の熱い感じはなくなるし、なにせ汗をかきづらくなります。暑さが苦手な人には絶対おすすめできます。

ただ、日差しのじりじりを感じない日々はなんだか夏らしさも感じづらく、心の中のかまきりりゅうじも登場のきっかけを失って、舞台袖でだんまりを決め込んでいる感じがします。それだけ日傘は実用的であること、そして自分は夏の日差しのじりじりを体感することで夏を感じていたことに気づかされました。

まとめ

日傘はすこぶる実用的。夏が苦手な人は恥ずかしがらずに使った方がいい!でも、心の中にかまきりりゅうじを住まわせている夏大好き人間の方は、ちょっと物足りない気分になる可能性あり。

心の中のかまきりりゅうじと現実の40歳のおじさんが、がっぷり四つでこれからの夏の在り方について議論を交わしている。そんな日々です。

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